2005年9月29日

『レボリューション・イン・ザ・バレー』読みました

先週届いたアンディー・ハーツフェルド著の『レボリューション・イン・ザ・バレー』を読み終わりました。

以前からオライリー・ジャパンの直販サイトで予約していたので、特典のポスターもついてきました。


当時のMacintosh開発チームの主要メンバーが登場している Cool なポスターです。

Macintoshの開発の過程が年代順に簡潔にまとめられたエピソードとして数多く紹介されていて、どのエピソードも興味深く、思わず興奮してしまう程。
スティーブ・ジョブズのMacintoshへの執拗なまでのこだわり。アンディー・ハーツフェルド、バレル・スミスなど初期のMacintosh開発メンバーがどれほどMacintoshを完成させる為に愛情と情熱を注ぎ込んでいたか。
ビル・アトキンソンがどのようにしてMacintoshのグラフィカルユーザーインターフェースを作り上げていったのか。
開発途中のMacのデモを見たビル・ゲイツがいかにしてそれを盗用しWindowsへ採用したのか。それを知って激怒したジョブズにApple本社へ呼び出され詰問された際のビル・ゲイツの回答など。

たくさんエピソードがあって全てを紹介することは出来ませんが、この本の内容を表すものとして、アップルの共同設立者の一人であるスティーブ・ウォズニアックが書いた序文がとても素敵だったのでご紹介。

何百年もの間、人々の生活の一部となるような、極めて重要なものが発明される短い期間というものがある。そうした出来事は、期待して起こるものではない。その出来事に参加している発明者は、金のためではなく、何か素晴しいものを創り出すという個人的な充足感のために働くのだ。
 Macintoshというコンピュータの開発も、そのような出来事の一つであり、それによって私たちの生活は永遠に変わった。今日あるコンピュータはすべて、基本的にMacintoshであると言ってもいい。それほど、それ以前のコンピュータとは違ったものだった。この革命的コンピュータを開発したのは誰だったのか? 何が彼らをそうさせたのか? 彼らは何を進化させたのか? どうやって妥協したのか? どのような環境でそれが起こったのか?
 こういった疑問に対して、他の本から得られる答えもあるだろう。しかしそういう本のほとんどは、その場にいなかった外部の人間によって書かれ、巧みに編集されたテレビのドキュメンタリー番組のようなものなのだ。時には、このコンピュータやその開発者の核心に迫るような、よくできた、徹底した調査に基づく記事を目にすることもある。しかしこの本に匹敵するものは皆無だ。
 『レボリューション・イン・ザ・バレー』は、この驚くべきコンピュータに命を吹き込んだ実在の人々による話を集めたもので、私がこれまで読んだどの本や記事よりも魅力的なものである。読んでもらえば分かることだが、これらの人たちは、素晴しいことを成し遂げたいという情熱を、ずっと今日まで失わずにいられるような人たちなのだ。
 この経験に乏しい若者たちは、何か素晴しいことをすることが何よりも重要だと考え、おそらく私たちの生活においてもキーとなるような技術を造り出した。 それを考えるとぞくぞくする。 彼ら自身の言葉や写真は、革新の規範が金ではなく、内面的な充足感によって導かれていた、あの希有な日々に私を連れ戻してくれる。
            Steve Wozniak

ウォズニアック自身は、飛行機事故のアクシデントでMacintoshチームにはわずか2,3週間しかいませんでしたが、その彼がここまで絶賛しているのは、この本がそれだけ忠実詳細に当時の熱気と創造性あふれる開発模様を綴っているからでしょう。

Apple、Macintoshを愛してやまない方はもちろん、興味のある方はぜひこの本を読んで欲しいと思います。
特に68K Mac時代からの愛好者にとっては感慨深い内容であることは間違いありません。
お勧めの一冊です。

revolution_in_the_valley.jpg
レボリューション・イン・ザ・バレー / Andy Hertzfeld

¥ 3,570(税込) amazon



投稿者 うっちー : 2005年9月29日 01:32 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク


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