
シネスイッチ銀座で『最後の恋、初めての恋』を見てきました。
この映画は日中合作映画。日本、中国、台湾の人気俳優(渡部篤郎、シュー・ジンレイ、ドン・ジェ、チェン・ボーリン)がキャスティングされて舞台は上海という設定だけでアジア映画好きにはたまらないのですが、見たいと思いつつ、なかなか見にいく事が出来ませんでした。そろそろ上映期間が終わりそうなのであわてて見に行ったわけです。
まずキャスティングから詳しく見ていきましょう。
【渡部篤郎】
この人はみなさんよくご存知でしょうから説明するまでもありませんね。渋くて女性ファンも多い俳優です。
【シュー・ジンレイ】
『スパイシー・ラブ・スープ』を見て綺麗な人だなあと思ったのですが、いまやチャン・ツィイー、ピッキー・チャオ、ジョウ・シュンと共に「現代中国新4大女優」と言われるまでになっている人気女優です。綺麗なだけではなく自ら脚本や監督もやったりする才女です。
【ドン・ジェ】
チャン・イーモウ監督の『至福のとき』で5万人のオーディションの中から選ばれ主役デビューした新世代女優。
盲目の少女役がとても印象に残っている彼女も、いまや韓国との合作ドラマや台湾ドラマなどでも幅広く活躍しているトップスター。
この『最後の恋、初めての恋』では得意なバレエを踊るシーンも披露してくれています。
【チェン・ボーリン】
台湾映画界、期待の新星。日本でもココリコの遠藤とテレビ番組で共演していたそうなので知ってる人も多いかも。
『藍色夏恋』では屈託のない爽やかな少年を好演して存在感をしめしていました。胸に「魚」文字の入ったシャツはインパクトあったなあ(笑)大物になりそうな予感。
これだけのキャストがそろって、舞台は魅力あふれる上海で、主題歌が小田和正とくれば期待は膨らむばかりです。
さて前置きが長くなりましたが見た感想は...
...うーんどうなんでしょう(笑)
好きなタイプの映画なのですが、期待していただけに物足りない部分が目につきました。
最近の邦画によく見られがちな事なのですが、大切な部分のディテールが足りないというか説明不足といいましょうか。
まずひとつは、早瀬(渡部篤郎)とミン(シュー・ジンレイ)が惹かれ合ってお互い愛し合うようになるまでの過程をもっと丁寧に描いて欲しかったというのがあります。
抜け殻のような早瀬がなぜミンに惹かれたのか。ミンがなぜ早瀬に惹かれたのか。このへんをもっと丁寧に描いて欲しかった。
他にもリンが講師役を引き受けた最初の中国語の授業の時に「授業受けてることにしてやめよう」とつっけんどんに出ていったのに、なんで雨が降ったときに傘を持って待ってるのかとか。
あんなザーザー降りの雨の中ですれ違っただけなのに(しかも顔を見合わせたような感じでもなかったのに)なんでトート(チェン・ボーリン)の顔を覚えているのかとか。
こういうのってほんの小さなワンカットでも間に入れておけばずいぶん違った印象になると思うのですが、そういう繊細な部分を大切にしない映画ってイマイチ感情移入が出来ないんですよね。
ストーリーありきではなくディテールが大切なんです。当摩監督には申し訳ないですが。
キャスト、ロケ地、シナリオ設定と、いいパーツがそろっていただけに、それを活かしきることが出来なかったのは惜しいです。
ただ役者たちはやっぱり光ってましたね。シュー・ジンレイは美しかったし、ドン・ジェは可愛かった。特に空を見上げて佇むシーンの表情は最高。チェン・ボーリンも彼の持ち味をよく出していた。
MOVIE-EYEは今後もアジア映画の製作に力を入れていくようなので妥協のない、より良い映画作り、他のアジアの国々の人たちが見ても支持されるような映画を期待したいです。がんばってね牛山さん!
■リンク
『最後の恋、初めての恋』公式サイト
ムービーアイ・ドットコム